おしりの悩みがいえなくて

十代半ばで痔と出会いました。わたしと痔との戦いの記録。

生活改善

とりあえず、その日から浴槽にお湯をためるようになりました。

 

当時は一人暮らしだったので水道代、ガス代が…と思うと

 

もったいなくてなかなかお湯をためる気にはならなかったのですが

 

光熱費節約<肛門の健康

という思考に切り替わってからは、毎日お風呂にのんびり浸かっていました。笑

 

お風呂に浸かるって、いいですね\(^o^)/

 

あとは、水分。

 

わたくし、水分を取るのが苦手でして

 

人に言われでもしないと、1日500mlも飲まないかもしれません。

 

ペットボトル飲料はいつも飲み残してしまいます…

 

脱水と思しき症状で倒れるのも何度か経験しているので、私をよく知る人は

 

「そろそろ水分とらないと!」

と促してくれるのですが(子どもみたいですね(-_-;))

 

それを頼るわけにもいかないので、時間を決めて飲むように意識しました。

慎重に

「慎重に治療を進めましょう」

 

と先生はおっしゃいました。

 

うん。ぜひともそうしたい。

 

まず処方されたのは坐剤。

朝と晩の一日2回。

 

そして、日常生活で注意すべき点を教えてもらいました。

 

 

・同じ姿勢を長時間続けない

・床に直接座らない

・お風呂はしっかり浴槽につかる

・水分をしっかり取る(便秘防止)

・適度な運動をする

 

 

見事に全部×がつく日常生活を送っていたわたし。

 

お風呂はシャワーのみ。

水分を取るのが嫌い。

運動も嫌い。

 

ひどい。

 

 

 

今日から心を入れ替えよう。

そう思いました。

 

 

わたしのおしり

先生は、わたしの肛門の状態を図に書いて説明してくださいました。

 

左に大きいの一つ。右に中くらいの一つ。それから、下方に小さいのが一つ。

 

おいおい…わたしの肛門よ…

 

大中小

 

各種取り揃えなくてもいいではないか…(T_T)

 

割とショックだったので、呆然と話を聞いていました。

 

やはり切ることになるのだろうか…

 

しかし、このあとわたしはさらなる恐ろしい話を聞くことになるのです。

 

「うーん、一つなら切ってもいいかと思うんですが…この状態だと手術後肛門が緩くなる可能性がありますね。」

 

 

肛門が緩くなる

 

なにそれこわい。

 

それだけは避けたい。

肛門鏡

コウモンキョウ。

 

その響きからは肛門に入れて使うもの。という以外は何もわかりませんでした。

得体のしれないものが肛門に入っている。

 

おしりには、指とは違って冷たくてかたい感触。

 

痛みがなかったのが幸いでした。

ただただされるがまま、という感じでした。

 

診察が進むにつれて、吹っ切れていく自分がこわい。笑

 

 

「はい、終わりました。ズボンはいてくださいね。」

 

終わったようです。

思っていたよりも短い時間でしたよ。(2分もかかってない?)

 

ズボンをはいて台から降り、先生の前に座ります。

 

「はい、えーとね…3つありますね。」

 

3つ。

驚きの結果でした。

初体験

見られています。

 

今、わたしは肛門を見られています。

 

「まず触診しますね~。あ、確かにぷくっと大きく腫れてるね。」

 

という声と同時に、指(たぶん)が躊躇なくおしりに入ります。

軟膏のようなものが同時に塗られている感じでした。

 

この日は痛みがない時期だったので、おしりの異物感だけだったのですが、

痛みがある痔のときだったら痛かったかもしれません。

 

ぐりぐりぐり…

 

今日はやることなすことすべてが初体験です。

 

もうこの時は、恥ずかしさよりも一体わたしの痔はどういう状況なのかが気になって仕方ありませんでした。

 

「あー、これだね。これこれ。」

 

背後から聞こえてくる声に

 

“そうそう、それだよ!!”

 

と心の中で返事をしていました。

 

「次は肛門鏡入れますね~」

 

肛門鏡。

得体のしれないものが肛門に入ってくるようです。

診察台の上で

ベッドのカーテンが開かれ、私はカーテンの中に入りました。

 

ここで心配していた質問をしてみました。

「いま生理中なんですが、大丈夫ですか?」

おそるおそる聞く私。

 

先生の返事は

「はーい、大丈夫ですよ~!」

と即答だったので、ほっとしました。

 

 

「それでは、そのポスターにあるように準備してくださいね~」

 

壁にあるポスターを見ると、診察時のポーズが描かれていました。

 

壁のほうを向いて横になり、膝を抱えておしりを突き出す

 

っていう感じです。(伝わりますでしょうか…??)

横向きに丸まって寝るんです。

 

ズボンは全部脱ぐ必要はなく、とにかくおしりさえ出ていればOKみたいでした。

 

ここまで来ても、他人におしりを向けて横になるのはやはり恥ずかしい。

なんて思いながら診察台に横になると

 

「準備できましたか?カーテン開けますね~。」

 

なんともいえない不思議な気持ちで

「はい」

と答えた私でした。

 

診察室へ

ついにこの時がやってきました。

 

やや緊張気味の私を迎えてくれたのは、ホームページで何回もお顔を拝見した先生でした。笑

 

まずは問診票を見ながら、症状についていろいろ聞かれました。

 

・いつごろから症状があるか

・痛みはあるか

・日常生活に支障が出る痛みなのか

などなど。

 

「手術などは考えていますか?」

 

というのも聞かれました。

 

この時緊張も相まってハイになっていた私は

 

「切る覚悟はあります!!」

 

とかいう、謎に気合が入った返事をした記憶があります。笑

 

「そうですか。じゃあちょっとおしり診ますね。」

 

診察室に入った時からチラチラ横目で気にしていたベッドに乗る時がやってきました。